八百板正己 著 : 超効率バッハ練習法
前に紹介した八百板正巳氏の本
今、化学反応を起こし始めてます。
昨日、生徒さんから嬉しいメールが届きました。
その生徒さんは、一年前に違う先生から私のところに来たのですが、前の先生とは音楽の方向性が違い、練習方法にも疑問を持つようになってしまい、やがて病気にまでなってしまいました。
それが、私のところへ来てから心が開放され、更に八百板氏の本を紹介したところ、生徒さんからメールが来たのです。
以下、生徒さんのメール文
>「超効率バッハ練習法」、読みました✨
想像を超える面白さでした。残念ながら、インベンションの譜面もないし、弾けませんが、これまでの浅利先生のレッスンで教えていただいた小節ごとに分解して練習する方法が頭にあったので、ざっくり理解はできました。不毛な練習を何度となく繰り返してきた私も、ようやく脳の働きを少し理解してきたので、この本を読むことでさらに高度なことを上書きできた気がしています。でも、単なる知識の上書きではなく、八百坂さんの書かれた文章に非常に感銘を受けました。鍵盤楽器を始めて数年のご婦人が出てくるくだりには思わず涙してしまいました。単に練習方法を解説するだけではなく、練習という行為がどれだけ尊いことなのか気付かされ、胸がいっぱいです。私もまさに、たった一小節を練習すること、これはできるようにするためには仕方ないプロセスだと考えていました。でも、細かな部分に宿る美しさに気付き、味わうチャンスだと書いてあり、そう考えたらなんて素敵な練習方法だろう!と思いました。この本に出会えて感謝です。明日からの練習のために、早速「強制繰り返し記号の付箋」を作ってみようかな(о´∀`о)
世の中にはいろんな立場の生徒さんがいます。
それを理解した上で音楽の喜びを伝えるには、伝える立場の人が、よく理解した上でなければ、音楽はいつまでも経っても『音が苦』になってしまう。
楽器を新たに買うのも一つの方法でしょう。
コンクールに照準を合わせるのも一つの方法かも知れない。それは生徒さんによってはとても良いことだと思います。
でも、それらは即効性の滋養強壮剤であることを忘れてはいけないのです。根本的な解決ではないのです。
音楽の本当の喜びとは何か?
なぜ、音楽を奏でたくなるのか?
なぜ、音楽を聴きたくなるのか?
それは気持ちのゆとりであり、生きていく証しとなる。
日常生活の句読点となる音楽を心の喜びにするには、日頃からの尊い練習方法にあると八百板氏の本は説いています。
勿論、音楽に携わる身なれば、幾つかの苦労を受け入れる覚悟を持つのは当たり前のことですが・・・。
全ての人がそうとは限らない。それを生徒さんに押しつけるのは誤りです!
音楽に携わる身として責任を持ち、一人でも多くの人を『音が苦』から開放することが出来るなら、この上ない喜びです。
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